「実践!とほほテニス」へなちょこテニス講座

 ダブルス初中級はアタマとカッコで勝つのじゃ!〜
オマケは「ダブルスでよくある間違い..」


baka1.gif (17815 バイト) えぇ、かつてはボクもおバカなプレーヤーでしたよ。(今でも十分おバカですけど..)自分の打つボールを直接ポイントにつなげることを生き甲斐とし、ボールがコートにおさまるかどうかは別としてパワーとスピードと自分のスイングに酔っていたものです。ウ〜ン..マンダム..(トホホホ...)
 テニスを始めて3〜4年経ったころでしょうか。練習ではソコソコ打てるのにダブルスの試合ではなかなか勝てず、周囲からはバカモノ扱い。ある日の試合後、「キミねぇ〜、アタマが悪いの、アタマが..テニスはアタマなのよぉ〜..」学生時代からテニスをしていたというペアに宴会の席でこのように指摘されてしまう。みんなも以前から同様のことをボクに言いたかったらしく、その後セキを切ったようにみんなから集中砲火を浴びてしまうのであった。「うーん、そーだったのか!オレはアタマが悪かったのかぁ!」実力もナイくせに人一倍プライドの高いボクは、コレ以上バカといわれないために"勝つ"テニスを目指したのでありました..。(わかっていると思うけど、”あまり強くない人”に勝つテニスね..)


 えー、それではとんでもないダブルス・テニス論を押し付けていきたいと思います。すでにわかっているとは思いますが、その内容は限りない独断と偏見、無秩序と悪意に満ちており、ヒマにまかせて思い付くまま書きツヅッタ無責任テニス論です。しかも、このテニス理論にはかなりレベルの低いトコロに限界があります。たぶん実践しても実力者には勝てないでしょう。人間あきらめがカンジンです。そんな時は「トホホ..」とココロの中でつぶやいてあきらめましょう。...しかも今回はオリジナル・バカ・イラスト付き..バカすぎます..この企画...。


初級ハッタリ講座 〜ボールに触れないで試合を有利に進める方法(?)&ココロがまえ〜

1.試合とはなんじゃ?

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 まず、練習と試合はまったくの別モノです。ふだんの練習をテニスとすると、試合はゲームです。自分にとって返球できる確率が高く、相手が返球しづらいショットを選択していきます。当然、相手のレベルが上がればこちらも確率を捨ててコースや深さの調整をシビア〜にしなくてはなりません。おそらくそんなスルドイ相手には勝てないでしょう。「トホホホ..」とつぶやいてあきらめましょう。しかし、つなげれば勝てるような相手に対して、みずからリスクが高くて確率の悪いショットをムザムザ打ち込んで自滅する初中級者の多いコト多いコト...。練習時のように、どんなボールもバカスカ打って勝てるとしたら、相手がヘタ過ぎです。トーゼン、そんなゲームに勝利しても進歩はありゃしません。試合では割り切って考えましょう。





2.テニスは勝てば官軍じゃ!

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 初中級の試合では、つなげていけばそのうちナントカなる場合が多いデス。「相手のミス待ちテニスはどうもねぇ〜..」よくチマタで聞く言葉ですが、テニスは”勝てば官軍”です。とにかくミスをする人がヘタッピーなのです。まぁ、試合に勝たなくてもイイ人は好きなようにテニスしてください。ただしシングルスね。ダブルスだと同じ価値観を持った人と組まないと、確実に友達をなくします...。






3.第一印象..できるフリをしろ!

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 恋愛においても初中級の試合においても、第一印象は大切です。試合を始める前から、「ムム?あの人デキそう..」そんな雰囲気をカモシ出せればOKです。例えば同じラケットを2本持ってコートに入る。ラケットはミッドプラス程度のサイズで胸を張って堂々とコートに入りましょう。こちらから先にさわやかに挨拶してみるのもイイでしょう。相手が動揺しているようなら、試合経験が浅いとみて間違いありません。せいぜい、試合が始まって実力が出てしまう前に、「もしかしてウマイかも..?」という印象を与えておきましょう。




4.サーブ・リターン練習で..

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さて、実際にボールを扱うわけですが、すかさずサワヤカに「お先にどうぞ!」と言って相手にサーブしてもらいましょう。ココでのリターンですが、ヘタなことがバレてしまうので本気で打つのはやめましょう。確実にとれそうなボールは、わざとゆっくりしたスイングでボヨヨ〜ンと相手に返し、ミスりそうなボールはカットしましょう。わざとラケット面を上に向けてボールをカットし、そのボールをそのままキャッチできれば申し分ありません。相手はヒヤ汗ものでしょう。

 次の問題はサーブ練習です。サーブのヘタなフォームは隠せるものではありませんが、とりあえずテンポ良く、さも「軽〜く打っているのさ..へへへ」といわんばかりのボールを打ってみましょう。これならネットに引っかけた時でも笑ってごまかせます。




 

5.試合において..

 
どのくらいダマせたかどうかによりますが、相手には少なからずプレッシャーがかかっているハズです。(ホントかよ、オイ..)こっちのヘナチョコサーブをミスったり、フォールトを連発してくれたり、難しいコースなんかを狙って自滅してくれたらモウケモノですね。途中でヘタなのがバレてしまった場合は、開き直ってください。あとは実力の問題ですから...。



6.リターンでハッタリをかますのだ!

 試合中のリターンの位置ですが、相手のセカンドサーブの時はエンドラインよりもズズーッと前に出てみましょう。セカンドサーブがヘナチョコだとわかっていればなおさらです。相手がセットアップして、こちらを見た時に前に出るのが効果的デス。これでWフォールトでもしたら、次はファーストサーブから前に出てみましょう。(うーん、姑息な手段だ..セコすぎる..)




7.前衛でハッタリをかますのだ!

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 前衛はとにかくハエのように動きましょう。とにかく相手のボールに飛びつくつもりで、相手のインパクトの瞬間にわざとらしく動くベシ。まぁ、実際はフェイントだけなんですけどね。この一見ムダとも言える動きが相手の視界に入ると..思わず相手はミスってしまうのです。あー楽ちんなポイント方法なのだ。もちろん、そんなことに見向きもしない相手もたくさんいますんで、期待し過ぎないよーに。

 

 
 初級者の試合はノーガードのガキのケンカみたいなものですから、チャンスボールを確実に決めることが重要になってきます。ココでいうチャンスボールってのは、ネット際のユルユル・超イージーボールなんですが、予測が苦手な初心者は案外あわててしまい相手の正面に打ったり、ネットしたり、ホームランしたりするものです。どんなカッコ悪いフォームでもフレームショットでもいいから、とにかく相手のとれない・とりにくい場所にボールを運ぶべきです。ふだんのボレー練習から3球のうち1球はとんでもないところに打ってみてはいかがでしょうか。
 では、ほんのチョットだけレベルを上げて実践形式でおハナシを進めていきましょう。初級者の域を脱して、ある程度のボールが打てる人が試合で勝てないのは”アタマ”の問題、考え方の問題かもしれませんよ...。

 

悔い改めよ.. 〜 さすれば救われん..〜

実力以上のことをしようとすると...当然ミスは多くなりますよね。失点パターンでの考え方なんですが、みなさんどうでしょう?謙虚にいきましょう。えぇ、シロウトなんですから...


1.Wフォールトした...

baka8.gif (8471 バイト)うぅ..これはイタイ。ダブル・フォールトほど、こちらに苦しく相手においしいポイントはありません。安定しない人はセカンドサーブを2本打つつもりで行きましょう。ヘナチョコサーブで十分です。球足の短くて勢いのないボールを強く叩くにはボールを適確にとらえる技術が必要です。そんなに簡単なコトじゃありません。それでもスゴいリターンが返ってきたら、相手は実力者です。えぇ..「トホホホ..」とつぶやいてあきらめましょう。まぁ、それにしてもサーブは試合で自分が好き勝手に打てる唯一のショットです。だから練習や指導によって確実に向上するショットかもしれません。安定するまでどんどん練習しましょう。
”W!”セサミ・ストリートみたいなのだ。



 

2.リターンをネット、もしくはアウトした...

 ダブルスなんですから、相手の前衛にポーチされない程度のレシーブでいいんじゃないでしょうか。いきなりリターンエースを狙っているんじゃないかと思うようなスイングする人って多いです。とにかく相手コートに入らなければ試合になりませんし、前もってどこに打つか決めておくのも一つの手です。得意なフォアにきたらクロス、バックにきたらスライスでストレートにロブ..とかです。あと、ヘロヘロなサーブはともかく、フツウのサーブをフツウにストローク感覚で打つ人がいますけど、それだとなかなか相手コートにおさまりにくいと思います。ストロークとリターンは別物..サーブのクセをいち早く読み取り、適確にコンパクトに当てていきましょう。..て、...できればイイんですけどね..

 

3.スゴいボールを打ち込まれた..

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 しょうがありません。相手のほうが上手のようです。こちらのショットのレベルをやや上げて、相手の足元や深いコースをいちおう狙ってみましょう。まぁ、リスクが増えますのでミスしがちになるでしょうが、それでも打ち込まれた時は..そう、
「トホホホ..」とつぶやいてあきらめましょう。





  

4.ボレーをミスした..

 よくあることです。ただし、アタマの善し悪しはボレーをどのように考えるかで決まってきます。試合のレベルが高くなると決め球はボレーということが多くなります。そのためでしょうか、初中級においてはボレーを決める意識が強すぎて、ムリな位置から決めにいったり、ただ強く打つ傾向が見られます。(テイクバックもデカイ..)結果、ネットやホームランになるのではないでしょうか。一発で決める必要はありません。ネット際のボールなら強打できるかもしれませんが、その他のボレーは、スピードよりもコース・深さをコントロールすることが重要だと思います。決めのボレーの前には、何本かの守りのボレーや攻めのボレーが存在するハズです。



5.ボレーされると3球もたない..

 「ボレーの最大の武器は相手から時間的ヨユウを奪うことにある..」ダレか言ってましたよね。ヴァン・ダ・ミーヤさんでしたっけ?ストロークはつなげるのにボレーを拾えないのは、時間的なヨユウがないにもかかわらずストロークを打つようなスイングをしているからじゃないですか?あたらまえのハナシですが、ボレーされたボールってのはストロークより早くコッチのコートにくるわけで、デカいテークバックしていちゃ間に合いません。相手のボールに応じたテークバックとコンパクトなスイングで初中級らしく、コツコツと返していきましょう。



 

6.ラリーになるとポイントできない..その一球に意味はあるのか?..

 相手のレベルが上がるとただつなげているだけでは試合に勝つことはできません。何球かラリーが続くのにポイントできないのは、ただノホホ〜ンと打っているうちに展開が悪くなってしまうからではないでしょうか?あなたの打ったその一球に意味はあるのでしょうか?攻められてヨユウがないなら返すだけでもしょうがありませんが、こちらにヨユウがある時は、明確な意図を持ってボールを打っていきましょう。相手が必要以上に下がっていたら、短いボールでも打ってみましょう。中途半端な位置にとどまっているようなら、足元をめがけて打ち込んでみましょう。そして積極的に前に詰めてチャンスボールを待ちましょう。せっかくいいボールを打っているのにその場に立ち尽くしている人や、味方がボールをつくっているにもかかわらず、それに反応できない人っています。明確な”攻める”という意識が足りないのでしょうか?こちらから仕掛けたのなら、ポイントするまで攻め続けるつもりで前にでましょう。こちらのミスショットや相手のナイスショットで立場が逆転したら、ふりだしに戻ればイイだけです。
 試合には必ず攻守の波があります。その状況が攻めているのか、攻められているのか、攻守の切り換えにメリハリを付けることも重要じゃないでしょうか。

 

ポジショニング 〜アンタ、何でそこにいるの??〜

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ポジショニングって、けっこう大事です。コートは広いし味方は自分を入れて2人しかいないし..当然、全部をカバーすることは不可能です。ボールに応じてバッサリと守備範囲を切り捨てちゃいましょう。予想を越えるトコロにボールを打ち込まれたら、それは相手がウマいということ..そうですね、やっぱり「トホホホ..」とつぶやいてあきらめましょう。




ポジショニングとは..

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 まぁ、「適切な場所に身を置く..」ということになります。テニスにおいては、ボールの来そうなトコロに移動したり、相手のボールコースをふさいだりすることでしょうか。また、ボールが来るハズがない場所から離れることも重要です。2人で守っているわけですから、2人の守備範囲が重ならないようなポジショニングでコートの6〜7割を守れればイイんじゃないでしょうか?(この数字には当然ですがコンキョはありません。ただ、クレーコートで2〜3試合後にコート整備をした場合、アレイの中のボールマークは数えるほどしかありませんでしたから..。えぇ、レベルの低〜い試合だったんですけどね..)





1.キミならどこへ打てる?..

 相手が自分と同じようなレベルと仮定しましょう。クロスへの短いネット際のボールがきました。ドコへ打てます?目前のネットを越えて、ストレート狙いですか?難しいですよね。前衛もいることだし。フツウならボールが来た方向に打ち返すのが一般的です。つまり相手がこのような状況になった場合、あなたはネット際につめてクロスに戻ってくるボールを相手のオープンコートに流し込めばイイわけです。
 同じようにバックサイドにフラフラとロブが上がりました。ペアのカバーは間に合いません。バックのハイボレーを打たなくてはなりません。どんなボール打てます?ユルいボールしか打てませんよね。こんな状況では迷わず、前につめます。

 サイドに角度のついたボールを打ち込むことができました。相手はなんとか届くでしょうが、いいとこストレート方向に短いロブ..といったところでしょう。こんな場合はボールを押し込んだ方向にやや寄ってチャンスボールを待ちます。
 
前衛の位置だってそうです。デュースコートでサーブがセンターに入ってきました。鋭く回り込んでフォアで、もしくはバックハンドを鋭く振り切って、前衛の横をかすめてアレイに打ち込む...できます?できませんよね。それなのにアレイの近く、つまりボールが来るハズのない場所で構えている前衛の人って、ケッコウいます。
 まぁ、あくまで”そんなにウマクない人”のレベルなので、こんなヘッポコな予想をハルカに上回る選手もたくさんいることをお忘れなく...。



2.コンビネーション

 
まぁ、人間同士のペアでしょうから、生理的に「合う・合わない、好き・嫌い」はあるかもしれませんが、基本は効率よくコートを分担することだと思います。ボールが来る確率の高い範囲を2等分できればいいんでしょうね。バックが打てないから..という理由で、フォアを大きく空ける人がいますが、片寄ったポジションではペアとの距離が必要以上に狭くなったり、広くなったりしてスペースを空けてしまう恐れがありますね。いろいろなパターンを想定してペアと取り決めをしておくのが一番かもしれません。(ウチの協会ではほとんどナイですが..)ボクもイロイロ考えて動いているつもりですが、周囲からは...極めて不評デス!トホホホ...


 

 いかがだったでしょうか?しつこいようですが、ウマイ人にはもちろん通用しませんので、あしからず..。それに、こんなアジアの極東の片田舎で、現在の高校生の平均身長にも満たないテニス歴12〜13年(しかも、学生時代に部活運動の経験なしの帰宅組..)のヘナチョコ・プレーヤーの言うことですから、マジメに受け取らないでくださいヨ。重要なのは楽しくテニスすることですから。..しかし”楽しいテニス”の受け取り方が、個人によってかなり違うのが問題ですね。”試合に勝つこと”に楽しさを求めるのか、”試合中も好きなようにハードヒットすること”に楽しさを求めるのか..難しいトコロです。もちろん、”好きなようにハードヒットして、試合に勝つこと”がベストでしょうが、シロウトにはムリでしょうね。まぁ、人、それぞれですんで、謙虚に自分のできる範囲でガンバリましょう。(トホホホ..)

 さて、最近閉鎖されたページに「Tennis Lessons Library 日本語版」があります。アメリカのサイトが有料化したためですが、ダブルスの項目にいくつかまだ閲覧可能なページが残っています。「ダブルスにおける、よくある間違い」という項目ですが、そのままパクったのではモンクがきそうなので、テキトーに表現してみました。(もちろん誤訳・珍訳、なんでもありです。)ポイントはおさえてあると思いますが...。

 

ダブルスでよくある間違い・・

その1..「あんたねぇ、味方がサーブ打つ時、早く動き過ぎなの!」

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 デュースコートからサーブする時、もしもリターンがチャンスボールになったら、サーバーとしては前衛にキッチリとボレーしてもらいたいところです。でも早く動いちゃ、それもままならんでしょ。んじゃ、前衛はいつ動くの?答えはボールが相手コートではずんた直後。(私的な意見ですが、球アシが遅いコートなら相手のインパクト前後になると思います。)早く動くとレシーバーから見てアレイ付近がガッポリと空いてしまうし、リターンがクロスに来た時は、前衛と重なって見えにくくなっちゃうでしょ。(よく味方にフェイントかける人っていますよね..)

ここで問題があるとすれば、こんなカタチでポイントを失った場合、パートナーが反省しているかどうかである...。ポジションを調整せよ!


...ケッコウきびしいこと言ってますね。しかし、不用意に動いてストレート抜かれる人って、います。身近なところでは..そうですねぇ..そう、やはり私でしょうか。トホホホ..

 

 その2..「ロブ上がったら、チェンジでしょ!あんた!」

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 ダブルスの最もいいプレーに、ダウン・ザ・ラインに決めたり、ロブ・リターンを決めることがあります。もしもロブが成功したら、対戦相手の2人はサイドチェンジしたり、後ろに下がったり、守りの体勢に入らなければならないですよね。

 さて、ココで問題なのはロブが前衛のアタマを越えているにもかかわらず、前衛がソレをただ「のほほ〜ん..」と見ていること。後衛は前衛のミスと怠慢プレー、そしてロブをカバーするため、後退しつつ前衛のコート側へ..。後衛が一生懸命走ってボールに追いついた時に、ボールの行方を追って振り向いた前衛と目が合ってしまった時には...トホホホですねぇ。
 ここでの後衛の選択肢は2つ..1)まずムリだけど..強打して「チャンス!」と思ってネット際に出てきた相手のあいだを抜く..2)スンゴク高くて深いロブを上げて、前衛にポッカリと空いたコートをカバーする位置に移動するように強〜く言う。(例:「そっち行け〜!(..タコ!)」)まぁ、こんなことやっているようじゃいいペアとは言えませんねぇ...。

  

その3..「おい、センターからサイドに打つのはちょっと待ってくれ...」

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 図のようにセンター付近からリターンやストロークを打つ時、どこをねらうべきなんでしょう?まぁ、フツウはセンターならセンター、サイドならサイドの方向へ打ち返しますが、センターからサイドに打つのはいただけません。

 ココでは、前衛がコレっぽっちも考えてイナイ、「センターからサイドに打つ」というプレイを後衛がヤッテしまいます。「センターからサイドに打つ」という選択がマズイことには2つの理由があります。1つは、センターからサイドのアレイに打ち込むことは、技術的にも非常に難しく、スンゴク確率の悪いショットだということです。しかも、それはありそうもナイ状況ですが、相手チームが自陣のアレイをまったくケアしていない場合に限られます。2つめの理由は「センターからサイドに打つ」ことによって、自陣のアレイがガラ空きになってしまうからです。サイド寄りの相手プレーヤーは、このガラ空きのコートに「ホレッ」と言ってボレーすれば「ハイ、ソレまぁ〜でぇよ〜..」簡単にポイントできますよねぇ。(この時、打つところばかり見て、ボールから目が離れてしまいネットに引っかけたり、フカシたりする人もいますねぇ..そう、オレ、オレ)この場合、よりベターなショットとしては、高く深い防御的なロブを上げる..ネット際の相手の足元にスライスを沈める..となります。えぇ、できれば苦労しませんね..

  

その4..「アレイのカバーを怠っちゃイカンよ..」

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 基本的なダブルスのポジショニングの一つに、相手の動きに対して影のようにつきまとうことがあります。(シャドウイング)相手が移動すれば、いろんなショットがいろんな方向から、あなたのコートに入ってきます。”影のように相手につきまとう”ことによって、これらの相手のショットをカバーし防御することができますが、特に、相手がサイドに大きく移動した時にはなたれる、アレイへのダウン・ザ・ライン・ショットに有効です。

 左の図は、ピンクチームの二人が、対戦相手のイエローチームが完全に左に移動しているにもかかわらず、シャドウイングをサボったトコです。イエローチームの後衛はコートの外に移動した時、無警戒なピンクチームのアレイにボールを打ち込むコースが開けている、ということがわかるでしょう。
 さて、アドコートにいるピンクチームの選手はアレイをカバーするために、どの程度移動すればイイのでしょうか?まぁ、相手の選手にどの程度の技量があるか..など、イロイロな要因があります。シンプルな答えとしては相手の選手の打つことのできる、ほとんどのショットをカバーできる程度..に移動するべきです。ここで「ほとんど」のショット..と言ったのは、すべてのショットをカバーするようなダブルスのポジションをとることはできないからです。ビック・ブラーデン(ダレじゃ?それ?)は、よくこんなコトを尋ねます。「試合の中でこんなショットを多用してキミらを打ち負かすダブルス・チームが、いったいどのくらいいると思うんだい? 」..えぇ、そんなチームはありゃしません。だから、ごくフツーの人が打てるショットの範囲をカバーすべきです。そうすれば、キミのチームもイイかたちになってくると思うよ...。
 ポール回しみたいにコートの外からフォアを打ち込んでくる人って時々いますね。ウチの協会関係ではK宮さんとか、マジメ公務員Oさんとか..だけど、この2人は狙って打っているのかなぁ..。ただ足が出ていないように思うのは私だけでしょうか?
 それに相手をナメて、自陣のアレイをカバーしていない人っていますよね...そう、私デス!

 

その5..「あんた、そこは守りのボレーでしょ..」

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 あなたはサーブやリターンの後にネットにつきましたが、相手の返球が低く足元にきました。どこへボレーすればイイでしょう?
ボレーヤーとしての選択は、目前のネット近くの前衛に向かってボレーするか、ネットから離れて構える後衛に向かってボレーするか、のどちらかです。相手ボールがちょうど打ちごろの時は、近くの前衛にボレーアタックしたり、相手コートのネット際に角度のついたボレーを打ち込むのがベストです。しかし、相手ボールが低く、難しい時にはネットから離れている相手に向かって、より守備的なボレーを選択すべきです。


 左図は、イエローチームのボレーヤーが、この間違いを犯したところ。守りのボレーを打つべきところでしたが、相手前衛にボレーしてしまいました。彼は守りのボレーを必要とするポジションにいます。(サービスラインの後ろで、しかもボールは腰よりも低い..)しかし、彼はネット近くの前衛への、浮いたボレーを選択してしまいました。ピンクチームの前衛はウハウハ状態。目の前に浮いた”ド”チャンスボールに対してはイロイロなショットの選択肢がありますが、不幸な二人の間にボレーを打ち込むことにしました。 じゃあ、イエローチームはどーすればイイかだって?イエローチームはベースラインにとどまることができるし、またはネットをとることもできる。ただし、ネットをとれるのは攻撃的なボレーができると確信した場合や、とてもすばやくネットにつめることができる場合に限られます。(どのくらい速くかというと、腰よりも高い位置で、より攻撃的なポジションでボレーできる位置に到達するくらい...スーパーマンかサイボーグ009なみだナ..)

 長期間のレッスンにおいては、特にドコへ打て..とかは強要していません。練習や試合において、相手から与えられることを吸収し、より攻撃的な布陣に向かってハゲんでください..。


ちょっと、ココは難解だったなぁ..。まぁ、よーするにローボレーを決めにいくような無謀なことはしないで、とりあえず、しのいで次を待て..ってコトですかね。ちなみに、このエラーの現題である”
Playing Defensive Volleys Offensively”ってのは、何やら韻を踏んでいるようです。よーわからんけど..


 

その6..「あんたねぇ..ワシがサーブ打つ時は集中してよ!」

 初中級レベルの試合においてよくある誤りは、サーブしている時にパートナーがボーッとしていたり、迷っていたりすることです。それはちょうどサーバー側のペースでプレイすることが、レシーブ側のチームの責任であることと同じように、サーブをするパートナーのペースで試合を進めることが、良いパートナーとしての責任です。ビック・ブラーデン(だから、ダレ?それ..)がアドバイスしたように、あなたのペアにこのような心構えが無いのならば、ペアは解消です。...この後、写真が載っていて、一枚目はサーバーがサーブの体勢に入っているにもかかわらず、前衛がよそ見しているところ。(しかも写真には映っていないが、隣接する軽食喫茶店にいる人と話しをしそうになっているらしい..)二枚目は前衛がキチッと膝を折って相手コートをみすえているところ、が掲載されています。まぁ、とにかく、サーブの時は集中してペアのサーブコースに反応した動きをすることですね...。

less061.jpg (3505 バイト)less062.jpg (2688 バイト)..と、いうことは..右が正解で左が不正解ってワケね。しかも左のヤツはアッチの方向に向いているし、ラケットすら持っていないぞ!問題外だ!いったいダレだ?なんて不真面目なヤツなんだ!..って思ったら、えぇ、やっぱり私でした...トホホホ..
 

 

その7..「あんたねぇ..ネットに近いんだからボレーしてよ!」

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 一番のボレーってのは、ネットの近くから相手コートのネット近くへの角度のついたボレーです。相手前衛の足元に、高い打点から打ち込むボレーです。しかしながら、あなたが比較的ネットの近くにいて、ネットよりも高い位置でボレーできる場合じゃないとウマクいきません。

 サービスライン付近でのボレーを強いられた場合、あなたはネットよりも低い位置でボレーしなくちゃなりません。しかも相手前衛のエジキにならぬように、また、次の返球をより優位なポジションからボレーするためにも、相手コート深くにボールを運ばなくてはなりません。

 左図はそんなチャンスを逃して、ピンチになったところ。前衛にとっては楽〜なボレーでしたが、ソレを取らなかったもんですから、ペアにとってはサービスライン付近の難しいボレーになってしまいました。前衛はネットのより近くにいて、ネットよりも高い位置でボールを捕らえることができたにもかかわらず、ボレーしませんでした。この前衛の判断によって、サービスライン付近のパートナーは、ハーフボレーから浮いたボールを打たざるを得ないでしょう。

 このよくある間違いを回避するための簡単な方法は何でしょう?忘れないでください。強いダブルスチームのボレーは、高い打点から打ち降ろされています。ヘナチョコなダブルスチームのボレーは低い打点から浮いてきます。どうすりゃイイでしょう?パートナーにとってサービスライン付近のローボレーになるようなボールはすべて、可能な限りネット付近で遮断しましょう。

...まぁ、言うは安しですね..近くのボールはあわててミスってしまうし、離れたボールを深追いして味方にフェイント、取れたとしても、なぜかボールが相手前衛の目の前に落ちてしまうのは、ワタシだけでしょうか?



 

その8..「センターのカバーを怠っちゃイカンよ..」

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 ダブルスにおいて、どこにボールを打ったらイイのか迷った時、最良のアドバイスは「コートのセンターを狙え!」ということになります。対戦相手はアレイ付近へのボールを警戒して、試合中はややアレイに寄ってプレイしなくてはなりません。ですから、あなたのセンターを狙ったショットのために、少なくとも相手はストロークやボレーをするために2〜3歩移動することでしょう。相手にとって、コートのセンターからアレイ方向に角度のあるショットを打ちこむのは至難のワザです。また、相手をセンターに引き付けることによって、相手コートのサイドには、こちらから角度のついたショットを打ち込むことのできる空きが生じます。最後に、コートのセンターを狙うことは、こちらが後退している場合の優れた戦略となります。どっちが返球すべきかを迷っているような相手の場合は、簡単にポイントすることができるでしょう。
 このように、センターを狙うことはダブルスの基本であり、そのセンターへのボールを警戒しないことは基本的な間違いです。(そして、ダブルスでよくある間違いのうちの1つです。)

 図はピンクチームのセンター攻撃に対して、”お見合い”してしまうイエローチームの二人。この時、イエローチームの二人は「オレが取る!」、「センターに寄らなきゃ..」ってことを意識すべきです。それがないと、ボールが二人の間を抜けたあとに、お互いに「あんたが取ると思ったよ..」ってコトになります。

 こんな状況では、お互いにボールに向かっていき、ネットに近いプレーヤーがボールを取るべきです。どちらもそれほどネットに近づいていない状況では、より強くボレーを打てる人がボールを取るべきです。
 しかしながら、この判断でいつもウマクいくとは限りません。時々、ボレーの不得意な人が、取るべきボールを譲るなどしてボールから離れてしまい、相手のボールが二人の間を通過してしまった場合などです。あなたやパートナーがセンターのカバーに失敗した時は、「何があったのか?」ということを冷静に話しかけてみてください。責任はそれぞれにあります。常にセンター付近をカバーし、常に「次のボールはオレが取る!」つもりで試合することを再確認してください。
 ココもやや難解だったなぁ..。まぁ居酒屋で、「とりあえずビール(センター)..」ってのと同じですかねぇ。



 さて、いかがでしたでしょうか?「よくある間違い」は日常のボクのプレーそのものだ、ということがよくわかりました。謙虚に受け止めたいと思います..んが、ヤル気はあるけどカラダがついてこない今日このごろです。コレで少しは勝てるようになればイイんですけどね..って、そんなにテニスは甘くないですね...えぇ失礼しました...。

 

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